- カップル(大学生・社会人含む)が同棲を始める際の知識・アイデア
- 近くにあると便利な店・施設
- 引っ越す際の初期費用を下げる方法
この記事では、同棲を始めるカップル(大学生・社会人含む)が東京で賃貸の同棲物件を探す際に、準備しておくべき・知っておくべきことをご紹介します。
物件選びから内見時、仲介業者との交渉から近くにあると便利な施設まで幅広くお伝えしますので、参考になれば幸いです。
はじめに|賃貸物件を決める際に関わってくる不動産業者・大家の役割を知っておこう
まず賃貸物件を借りる際に関わってくるのが
- 不動産仲介業者
- 不動産管理会社
- 大家
この3つです。ほとんどの場合に当てはまりますので、超ザックリそれぞれを説明します。
不動産仲介業者
- 名前の通り、不動産の売買・貸借りを仲介する業者
- 仲介業者を介して賃貸物件を借りると、仲介手数料を支払う事になる
- 賃貸物件探し〜契約までが主なやり取り
不動産管理会社
- 物件を維持・管理する業者
- 賃貸物件が決定〜住む〜退去まで関わる
- 中には管理会社所有の賃貸物件とかもある
大家
- 賃貸物件を所有しているオーナー
- 管理会社が入っていれば基本的に直接的なやり取りはほとんどない(引越し時の挨拶とか)
- 場合によっては直接大家宛の口座に家賃振り込み
ポイントとしては不動産仲介業者と不動産管理会社は役割が全く違うということです。
あくまで仲介業は物件探しの手伝いを協力するだけ。管理会社は住んでから退去までお付き合いするという認識を持っておきましょう。
同棲を始めるカップルが東京で賃貸物件を探す際に準備しておくべき知識|賃貸サイト探し
大体の方が賃貸物件を探す際、SUUMOやHOMESなどの賃貸アプリなどを使って部屋探しをすると思います。
掲載数が多いので、基本的に大手サイトで探して失敗するといったことはないと思います。
ですが、中にはそのような大手賃貸物件アプリには掲載していない物件や、祝金なども貰えるサービスなども出てきています。
なので賃貸物件探しにおいては、様々な賃貸サイト・アプリ・サービスを知った上で探すことをおすすめします。
最大10万円の祝い金がもらえる!『キャッシュバック賃貸』
『キャッシュバック賃貸』は、入居決定で引越し祝い金が必ずもらえる賃貸情報サイト。
- SUUMO
- マイナビ
- アパマンショップ
- ハウスメイト
- ミニミニ
- レオパレス21
- センチュリー21
- エイブル
など、テレビCMなどで見かける有名企業が参画しており、掲載物件数も非常に多く取り扱っています。
キャッシュバック賃貸経由で問い合わせれば、最大10万円の祝い金対象となるので、初期費用を浮かせたい人は『キャッシュバック賃貸』経由で探してみるのをおすすめします。
深夜0時までチャット相談可能!『家AGENT+(イエプラ)』
家AGENT+(イエプラ)は東京・神奈川・埼玉・千葉に対応しているチャット不動産サービス。
- 深夜0時までチャット相談可能
- チャット形式なので、気になる部屋が見つかるまで不動産屋に行く必要なし
- 不動産屋専用サイトで未公開物件も探せる
といったメリットがあります。
コロナ禍だから人と接触するのが億劫、内見できる物件が決まるまでじっくり探したい。休憩時間や移動中でも部屋相談がしたい。そんな人にとってはおすすめできる賃貸サービスかと思います。
東京R不動産
東京R不動産は不動産全般を業務にしておりますが、中には賃貸も取り扱っています。
- 多少古くても良いので、雰囲気のある家が良い
- バルコニーが広かったり、ちょっと庭があるような物件に住みたい
- 倉庫のようなカッコいい物件を事務所にしたい
など、細かな希望や「そうそう!こういう物件探してたんだ!」というような物件があるので、探すだけでも十分に楽しい情報が詰まっています。
リノベーション・デザイナーズ賃貸ならグッドルーム【goodroom】
オシャレなリノベ物件やデザイナーズ賃貸を探している同棲カップルは、『goodroom』なんかもおすすめ。
こちらも見ているだけで楽しめるほど、オシャレな物件が多いです。
上記のように、大手賃貸サイトとはまた毛色が違ったサイト・サービスなどがあるので、時間をかけてじっくり探してみることをおすすめします。
同棲を始めるカップルが東京で賃貸物件を探す際に準備しておくべき知識|物件選び
使用する賃貸物件探しのサイトが決まったら、本格的に同棲に向けた賃貸物件を選んでいきます。
23区・市町村の家賃相場を把握
まず、希望する市区町村が決まっていれば、東京の家賃相場をチェックしておきましょう。
東京の家賃相場に関してはこちらのホームメイトの記事がわかりやすいです。
例えば千葉寄りの江戸川区は比較的安く、都内でも中野区や杉並区も相場は安いなどといった知識があるだけでも、住みたい場所は変わってくると思います。
物件画像は“盛ってる”と思え
賃貸物件サイトに掲載されている物件の部屋画像は、大体が広角レンズで広く見せていたり、明るさもガツンとあげている場合がかなりあります。
気に入った物件が見つかったとしても、気持ち的には少し狭めを意識した方が良いです。
また、
- 室内が電気をつけた状態で撮っている
- 自然光がどれくらい入っているかわからない
- 雨戸がしまった状態で撮影されている
などの物件も、いざ内見に行ってみると日当たり最悪・外から丸見えなどといったこともあるので、要注意です。
『二人入居可』はマストでチェック
ほとんどの賃貸物件検索サイトで、詳細検索の欄に『二人入居可』のチェックボックスがあると思います。必ずチェックした上で検索しましょう。
「せっかく良い物件を見つけたのに二人入居可能じゃなかった…」となってしまうケースもありますし、時間の無駄になってしまうので。
1LDK以上・40平米以上は欲しい
同棲となった場合、間取りや広さは賃貸物件選びで大事なポイントになってきます。
国土交通省の『住生活基本計画における居住面積水準』によれば、
- 2人暮らしの必要最低限の広さ:30㎡〜
- 家族が増えても快適な暮らしができる広さ:55㎡〜
とされています。できれば1LDK/2DK以上、40㎡以上は欲しいところです。
日当たり・駅チカなど「住んでから後悔」を減らそう
日当たりの問題や駅から遠いかどうかなど、住んでかか変えることができない項目は極力妥協しない方が良いでしょう。
実際に私が今住んでいる物件は、日当たりがすごく良いです。
一人暮らしの時は日当たりが悪く、採光面も1つだったので、「次引っ越す際は必ず採光面2つ以上で日当たりが良いところ!」と決めていました。
太陽光大好きな私にとってはとても大事な条件だったので、同棲相手にも事前に日当たり悪いデメリットを熱弁していました笑
風呂は一体型がおすすめ
風呂に関しては、上記の画像のように壁と浴槽が一体になっていて隙間が全くない形をおすすめします。
理由は掃除が圧倒的に楽だから。
隙間があるとカビの温床になったり、それゆえ掃除も大変になります。
カビが取れなくなって拡大していくと、場合によっては退去時に請求が高くつくなんてこともなくはないので注意が必要です。
独立洗面台は絶対にあった方が良い
正直、私自身は独立洗面台のない物件でも構わないと思っていたのですが、同棲相手が必ずあって欲しいとのことだったので、独立洗面台のある物件に引っ越しました。
いざ引っ越してみると…大正解でした笑。洗面所でのセット・メイク・肌ケアや掃除などの日用品の収納場所の確保などなど、とにかく大活躍。
独立洗面台は必ずあった方が良いなと思うようになりました。
光回線の配線方式には要注意!
これは本当に要注意です。賃貸物件には「光回線対応」と謳っている物件が多くあります。
ですが、一概に光回線といえども、その光回線の“配線方式”によって、ネットの最大速度が大きく変わってきます。
まず、光回線には大まかに
- 光配線方式
- VDSL方式
- LAN配線方式
という3つに分けられます。
簡単に説明すると以下の通り。
光配線方式
- 電信柱から各部屋まで光回線のみを利用
- ネットの最大速度が高い
- 1番おすすめ
VDSL方式
- 光回線と電話回線を利用し各部屋まで接続
- 最大100Mbps→光配線方式の10分の1
- 他の住民もネット使ってると遅くなる可能性あり
LAN配線方式
- 光回線とLANケーブルを利用し各部屋まで接続
- VDSL同様、光配線方式より遅い
同じ「光回線対応」といえど、VDSLやLAN配線方式だと光配線方式の10分の1くらいの速度しか最大でも出ません。(あくまで理論値ですが、理論値ですら遅い)
もし大きなデータを送受信する仕事を家でやっている人や、Netflixやプライムビデオなどの動画を高画質で観るとすれば、光配線方式の賃貸物件をおすすめします。
光配線方式かどうかを確認するには
光配線方式を確認するのは非常に簡単。
コンセントに一体となってて“光コンセント”と書いてある「一体型」か、画像のように独立してケーブルから出ている「ケーブル型」が内見した部屋のコンセント部分にあれば、それは光配線方式です。
とにかく「光コンセント」と書かれたコンセントがあれば、光配線方式です
勤務地・よく行くスポットまでの道をGoogleマップでチェック
東京だと電車移動でなくても自転車さえあればいろんな所へ簡単に行くことができます。
ですが傾斜の多いエリアもあるので、気に入った物件から勤務地やよく行くスポットまでの道の傾斜具合などを、Googleマップなどで調べておいた方が良いです。
坂道ばっかりだと引っ越してから後悔するかもしれませんので。
同棲を始めるカップルが東京で賃貸物件を探す際に準備しておくべき知識|仲介業者訪問・内見
お気に入りの物件が見つかったら、その物件の近くの不動産業者か、今住んでるところに近い不動産業者に行って内見できるか確認しましょう。
大手賃貸サイトに掲載されている物件は、ほとんどの場合どの仲介業者でも案内可能です。
- おとり物件
- 既に決まってるけど掲載されたままの物件
- 仲介業者がサボりたいだけ
- 仲介業者が抱える物件を優先したいだけ
できれば午前中から内見、仲介業者は女性の方にしてもらうことがおすすめ
可能であれば不動産仲介業者に訪問する際、午前中に予約しておけば当日に複数の物件の内見に行けます。
日中の内見であれば、日当たりをチェックすることができるのでおすすめです。
また、男女のカップルで同棲を考えているのであれば、仲介業の担当を女性にお願いした方がおすすめです。
女性ならではの視点(特に防犯面や洗面所・クローゼット周りなど)もあるので、より深く内見できると思います。
メジャー・計測できるものは持っておくべし
内見時にメジャーなど計測できる道具を持っていると非常に便利です。
同棲時に持っていく家具家電・買う予定の物があれば予め気に入った物件を内見した際にチェックできるので、部屋のレイアウトを考えた上での内見をすることができます。
気に入った物件のポスト・ゴミ出しの清潔感、近くのコンビニの清潔感もチェック
個人的に気に入った物件が内見中に見つかったら、その物件の郵便ポストやゴミ出しの部分を確認しておきましょう。
集合住宅の場合、ポストやゴミ出しの清潔感をみると、そこに住む住人の“民度”がある程度わかります。
また、近所にコンビニがあればコンビニのゴミ入れ・トイレも見ておくと良いでしょう。
汚いコンビニだといくら綺麗にしてもすぐに汚されている可能性が大いにあるので、近隣の民度がややわかる可能性があります。(そこまでしなくても良いけど笑)
電車だけでなく、バスの最寄駅もチェック
私の場合、基本的に同棲相手も自転車で通勤できる距離に住んでいるので、移動手段は自転車がメインです。
ただし歩いてすぐの所に勤務地方面へ行けるバス停があるので、雨の日や暑すぎる日はバスメインで移動しています。
可能であれば内見時に最寄りのバス停もチェックしておくと良いでしょう。電車の最寄り駅から多少遠くてもバスでなんとかなるのであれば、電車の最寄り駅から遠くて安くなっている物件を探すのもありです。
同棲を始めるカップルが東京で賃貸物件を探す際に準備しておくべき知識|初期費用節約・申込み・契約
内見が終わりすみたい物件が決まったら、いよいよ申込みフェーズになります。
内見が終わって申し込みたい物件が決まったら、まずは物件に住むための初期費用が決まってきます。
- 家賃・管理費
- 敷金・礼金
- 前家賃
- 仲介手数料
- 火災保険
- 保証会社
- 鍵交換費
- 消臭・クリーニング費
- 特約事項に書かれた請求
中にはこの段階で節約・安くできるもの・払わなくて良いものもあるのでご紹介します。
必ず仲介業者は2社以上で進めるべし
まず仲介業者を介して物件探しをしたのであれば、必ず仲介業者は2社以上で進めるべきです。
仲介業者によっては初期費用の見積もりが全く変わってくるので、必ず相見積もりをとりましょう。
流れとしては以下の通り。
特に仲介手数料という項目がポイントになってきます。
仲介手数料は原則0.5ヶ月分です
ハッキリいえば、ほとんどの仲介業者が私たち借りる側のお客さんを「カモ」だと思っています。(もちろん誠意を持って対応してくれる業者もありますが)
無知につけ込んで仲介手数料は1.0ヶ月分+消費税で初期費用を提示してくる業者がほとんどです。
しかしこの仲介手数料というのは、「宅地建物取引業法 第46条」に則ると、「原則0.5ヶ月分」です。
宅地建物取引業法 第46条
第1項 宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
第2項 宅地建物取引業者は、前項の額をこえて報酬を受けてはならない。
第1項の『国土交通大臣の定め』とは、次の「建設省告示第1552号第四」のことです。
第四 貸借の媒介に関する報酬の額
宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃の一月分の1.1倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たって当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の0.55倍に相当する金額以内とする。
簡単に言えば「借りる側(私たち)の承諾があれば、仲介手数料を1ヶ月分請求できる」ということです。
承諾を得た場合ですよ、私たち借主が承諾を得た場合、です。
にもかかわらず、平気で仲介業者は1ヶ月分で見積もりを出してきます。いつ承諾したんだって話ですよね笑
なので、仲介手数料を1ヶ月分で請求してくる仲介業者には「宅地建物取引業法 第46条に則ると、私たちは1ヶ月分の仲介手数料に承諾していませんがなぜ1ヶ月分で請求なのでしょうか?」と答えましょう。
大体の場合
- 「大家さんと借主それぞれに0.5ヶ月分をいただいておりますが、今回は大家側からもらってないので1ヶ月分請求しております」
- 「うちは1ヶ月でご提案しております(ドヤ顔)」
の2パターンで返答されます。
もしそのような答えを含め、何かしらの言い訳がきたら
「ということは御社は、宅地建物取引業法第46条に反しているという認識であってますか?私たちは承諾した覚えがないので、適正価格で見積もりを出してくださる会社で申し込みます」と伝えて帰りましょう。笑
とにかく帰る。申込みのクローズトーク・営業トークを相手はドンドン言ってきます(今申し込まないと他の人に契約取られちゃいますよなど)が、シカト。とにかく検討する旨を伝えて一旦帰ります。
そして帰宅後、「適正価格(仲介手数料0.5ヶ月分)で同じ物件を取り扱ってくださる会社様にお願いすることになりました」とメールを送ります。
すると、その日ではなくとも次の日には「上長に相談した結果、仲介手数料0.5ヶ月分にできましたぁ!」と連絡がきます。(実際に私の時にもきました)
この仲介手数料を含めた初期費用を下げる方法は、リベ大さんのYouTubeがすごくわかりやすいです。
火災保険会社は自分で選んでも良いけど要注意
火災保険などは特約で指定されていなければ、任意の火災保険を選ぶことができます。
仲介業者で紹介されるものは大体が業者と絡んでいるケースがあるので場合によっては無駄に高額なプランを契約してしまうことがあります。
ネットの火災保険であれば、同程度の保証内容で安いサービスもあるので、もし初期費用を安く抑えたい場合は任意で選んだ方がお得です。
ただし、借家人賠償額の大きさや範囲などは要チェックしておくべきです。
もし調べるのが煩わしかったり手続きが面倒であれば、多少たかくついたとしても業者任せにしても良いのかなとも思います。
鍵交換はなければラッキー
鍵交換に関しても、自分たちで用意することができる場合もあるので、もし任意で作成してそっちの方が安く済むのであれば自分たちで決めるのもありでしょう。
ただほとんどの場合、初期費用に組み込まれています。
物件によっては鍵交換費が無い物件もあるので、その時は初期費用が浮いてラッキーとでも思っておきましょう。
消臭とかは全くいらない
最近は借りる側も知識があるため、これを初期費用に組み込んで来る業者も少ないと思います。
バルサンなどの殺虫剤をパッとやって数万円の費用として請求してくる場合もあるので、もし初期費用に組み込まれていたら外してもらいましょう。
特記事項は必ずチェック
申込みまでいくと、賃貸契約書類の中に特記事項が記載された書類があります。ここは必ずチェックしておきましょう。
例えば
- 退去費用として退去時にクリーニング費用・エアコン掃除が含まれる
- 鍵交換費用かかる
- その他特別な約束
などが記載されているので、そこもちゃんと見た上で契約しましょう。
近くにあると便利な店・施設
最後に近くにあると便利な店・施設もご紹介。個人的な経験から言うと、
- 大型スーパー:無料で水汲みできるところがあると良し
- コンビニ:便利だけど散財する可能性あり
- 病院
- 役所:何かと手続きするのに近いと助かる
- コインランドリー:梅雨の時期に便利
- シェアサイクルステーション:ちょっとした移動に便利
- カーシェアステーション:ちょっとしたドライブに便利
- ホームセンター:家具家電選びなどに便利
これらが挙げられます。
まとめ
個人的には、特に光回線の配線方式や仲介業者の手数料含めた初期費用に関して、知っておく前と後で大分知識が変わると思います。
少しでも参考になれば幸いです。